pikarin退院その後…〝魔法の言葉〟
5月末にpikarinが退院して
しばらくは、トロンとした目つきで口に締まりがなく、
少し心配でした。
退院間際、不安定さがあったので処方された頓服薬(精神薬)も抜けてきたのか、表情が戻ってきました。
入院生活を乗り越えたご褒美(?)で、
念願のTVも見れるようになったので、なおさら元気になってきました。
(我が家はシュタイナー教育の流れで今までTVを見ていなかった)
そして、自ら「学校に行く。」と言い出し、
放課後等デイサービスも再開したのでした。
こちらも受け入れ姿勢を保ち、
静かになるべく話しかけないように気をつけていました。
ところが、慣れてくるとつい調子に乗ってしまい、
話しかけたくなっちゃう母の私。
P:「ボク3か月だったのが6か月に変わったよ。」
母:「………?」
(突然始まるので何のことかよくわからないでいると…)
P:「6か月くらいは学校大丈夫、我慢できるようになったってこと。」
母:「じゃあ6か月経つと行けなくなっちゃうの?」
(この一言がまずかった!)
P:(ちょっと怖い顔つきで)
「ママ、気をつけた方がいいよ!
ママの〝魔法の言葉〟で、ボク急にできなくなるかもしれないよ。」
母:(グサッと釘を刺された…)
「ごめんね。気をつけるね。」
この感覚わかりますか?
「うん、わかる。」という人と
「えっ、何が?どういうこと?」という人がいると思います。
3か月から6か月に進歩(成長)したことだけを受け入れてあげればよかったのに。
ダメ押しというか、先の不安を確認するような
よくない言葉を言ってしまったのです。
pikarinはそれを〝魔法の言葉〟と表現しました。
〝魔法の言葉〟というと、
私はミラクルな素敵な世界を作り出す言葉のようなよいイメージが浮かびます。
pikarinはよくない状態へと導く呪文のような悪いイメージとして使ったのです。
ここにも、捉え方のギャップがあります。
そこまで気を遣っていたら疲れる、と思う方も多いと思います。
気を遣うことが必要だと言っているのではなく、
彼らの感じている世界や物事の捉え方、感覚の違いの一例を
伝えたいと思ったのです。
何かの気づきのきっかけになれば…。