pikarin高尾山事件の翌日、残したままの荷物を回収しに家族で山へ。
警察に手荷物はどうしたらよいか尋ねたものの、
「あちこちに散乱していますし回収は難しいでしょう、危険ですし…。」
と言われたものの、リュックや靴などそのまま放置するのは罪悪感を感じる。
それに、学生証、Suica定期、鍵など大事なものもある。
誕生日プレゼントに祖父母に買ってもらったゲーム機まであるのだ。
やっぱり回収しに行くしかないでしょ。
と言っても、場所を知っているのはpikarinのみ。
しかも山道から外れた目印なき場所。
昨日確認したGPSの場所のプリントを頼りに、pikarinに道案内をしてもらう。
まずどこから山に入ってよいやら。
正規ルートではないから、最短で行けそうな入り口を探した。
民家のフェンス脇に草が刈られている道(?)を発見!
本人に確認するとそこから背負われて降りて来たらしい。
pikarin嬉しそうにどんどん山の中へ入っていく…。
まずい…。
これで再び捜索となれば、昨日の今日で話にならない。𠮟責覚悟。
「pikarin待っててね。」
ハイテンション状態のpikarinの耳には何も入らない。
私は車で待機することになり、
あまり体調の良くない夫が必死で追いかける。
途中何度か携帯でやり取りし、荷物はほぼ回収できた様子。
ところが今度はpikarinそのまま山道方向へ行ったらしく、見失ってしまったとのこと。
こういう時のpikarinの足は非常に速く、追いつかないのである。
仕方なく夫は荷物を持ち帰り、もと来た道なき道を降り車まで到着。
pikarinに電話するものの、なかなか出てくれない。
過去にもそうだったが、
精神的に追い詰められていると行方知れずになり、電話も無視するようになる。
なんとか通じ、今度は自転車置き場で合流することを約束。
自転車も置きっ放しだったので。
朝の約束では夫が自転車で、私がpikarinを車に乗せて帰宅の予定だったが、
pikarin一人で自転車で帰りたいと言い出した。
やや不安を感じたが、了承。
この日もお昼も食べず、警察から電話があるまで帰って来なかった。
通院している病院、放課後等デイサービス、公園、スーパー、自宅近くの交番
となっていた。
電話には出てくれなかったが、
その間ショートメールは時々つながった。
親がうざったいのだろうとは思っていたが、
精神状態がよくない感じがしたので、主治医に入院の可能性をうかがっておいた。
夜8時頃、目と鼻の先の自宅近くの交番から電話があり、
本人が迎えに来てほしいとのこと。
気まずくなって一人では帰れなかったのだろう。
遅い夕食後、今の状態、病院のことなど話し合う。
………………………………
夜中に台所で調理が始まった。
これはもう普通じゃない。
私たち親も対応出来かねる状態に突入しつつある。
翌日入院を前提に病院を受診した。