「ママ、大好きだから…。」
息子pikarinの言葉で「ママ、大好きだから…。」があります。
それは16歳の今でも続いています。
子どもはもちろん母親が好きなのは当たり前で、
特に男の子は母一番なことには変わりません。(大人になっても?)
特筆することでもないのかもしれません。
でもこんなに「大好きだから」を連発する子も珍しいと思います。
pikarinは軽度知的障害と自閉スペクトラム症と診断されています。
日常の会話は成り立ちますが、
複雑な言葉の理解、意味の取り違え、捉える感覚の違いなどがからみあって
コミュニケーションを難しくしています。
なので、自分から話すことに抵抗があります。
pikarinは小さいころ
「ママ、大好きだから…。」を一日100回くらい言っていました。
もっとかもしれません。
さすがに今は時々になりました。
初めは嬉しくて、「ママも大好きだからね。」と
その都度気持ちを伝え返していました。
でもあまり何度も言われ続けると、
何でこんなに言い続けるのだろう?と考えるのが私の悪いところです。
しかも「大好きだよ。」ではなく、「大好きだから…。」なんです。
この「…。」に何か続く思いがあるのだろうか?
例えば
「大好きだから(ボクのことみて!)。」
「大好きだから(ボクのことわかって!理解して!)。」
「大好きだから(いつも一緒にいよう)。」
「大好きだから(チュッチュしよう)。」とか。
そしてまたある時はこう考えました。
私は前世でよほど愛されていなかったのか?
いやいや今世でも。
私は今までこんなにも私のことを愛している、と言われたことがあっただろうか?
夫や今まで付き合った人、両親からもここまで言われたことがない。
私という存在をここまで深く愛し、またそれを伝えてくれた人はいただろうか?
そう思うと、こんな未熟な自分を愛し必要としてくれる人がいるんだ、
という感謝で一杯になり涙があふれてきました。
そして、今まで自分で自分のことを愛していなかったんだ、
ということに気がつきました。
pikarinは、その大切なことをメッセージとして送ってくれたのかもしれません。
つい最近もさりげなくメモが鏡台の上に置いてありました。