あぁ~あ、TV壊しちゃった。
pikarin退院後、分散登校が始まり、
自ら行くと言い出し、
3日に一度のペースで登校できるようになりました。
7月に入って通常登校になり、
毎日登校できた一週間が終わりました。
この間、放課後等デイサービスも再開したいと言い出し、
かなりハードな日々だったと思います。
予想していた通り、疲れが出ていました。
土曜日の夜の出来事がきっかけです。
P:「パパ、一緒にprimeビデオで韓国ドラマをシリーズ1から見よう?」
父:「明日の準備があるから、今夜は無理だなぁ。明日の夜ならいいよ。」
どこにでもある普通の会話。
pikarinは、どうしても今夜がいい、でも一人でなく一緒に、
しかもシリーズ1から、と思っていたようで、
思う返事が得られなかったことに苛立ちました。
精神的に落ち着いている時は聞き入れられるのですが、
一週間の疲れがあったのでしょう。
その後もいろいろ妥協案を提案すればするほど苛立ち始め、
物を投げ始めました。
ステンレスボトルが運悪くTVの液晶画面に当たり、
あぁ~あ、TVが壊れてしまいました。
pikarin退院後に、やっと念願のTVを見れる環境にしたというのに。
自業自得です。
この後がまた大変。
今度は自分を責めて、泣き叫ぶこと1時間くらい。
「いけないってわかっているのに、
その時はボクがボクじゃなくなるんだ。
何をしているのかがわからなくなっちゃうんだ~。」
「死にたい。」
うずくまりながら、必死で身体を夫に絡めてくる様子に、
自分の辛さを分かってほしい気持ちが伝わってきます。
泣き止みはしましたが、
今度はお風呂の湯船に何度も頭を沈め始めました。
水風呂ではなかったのですが、
潜ることで悪い行いを流したかったのだと思います。
お風呂でも溺れることがありますから、
その上お湯なので注意が必要です。
でも途中で止めさせたりすれば余計暴れ出します。
そっと見守りながら、落ち着くのを待つしかありません。
ベッドに自分の手首を縛り付けたりもしていました。
入院時の拘束の影響でしょうか…。
次の日はなんとか過ごせました。
月曜日の今日、毎朝6時に起きてくるpikarinが起きてきません。
6時からの番組スタートレックが見れなくなったからでしょう。
朝から不穏で、私に突っかかってきます。
着替えもしません。
調子が悪いと、会話ができなくなり、
行動で自分の気持ちを出し始めます。
いきなり上履きと学校のカバン(リュック)を洗い始めました。
父:「今日学校はどうするの?連絡しないといけないから。」
P:「…………。」
行かないからと言って怒ったことはなく、
どうしたいか気持ちを聞いているだけなのですが、
無言のまま。
pikarinにしてみれば、見ればわかるだろ!
ってところでしょう。
何で聞くんだ!
って余計腹立たしく思っているかもしれません。
上履きとリュックの洗濯が彼の意志表示なのだと思います。
わたしを蹴飛ばしたり、髪を引っ張ったりしてくるのも
辛い気持ちを分かってもらいたい表現です。
こういう時に適切な行動に導けるよう
専門家の助言を聞いたり
本を読んだり試行錯誤を繰り返してきましたが、
言っても聞けない、
約束事を書いても守れない、
報酬系も継続しない、
やらせると反撃に出る等々。
その上成長とともに行動も変化してくるので、
対応についていくのが本当に難しいです。
薬、入院も対処療法でしかなく、
根本的な改善はなかなか進みません。
必要なこともありますが、
悪影響もあります。
自然な成長を待つしかないようです。
30歳過ぎたころから少しずつ落ち着きます、
と特別支援学校の先生に言われたことがあります。
まだまだ続く…。
夫を見ていると、
30歳どころかその先も続くような…。
改善を望むよりも、
いかに支援するか、視点を変える必要があります。
多くを望んでいるわけではないのですが、
平穏な生活、こうだったらいいな
という理想をつい追い求めてしまいます。
人生の過程で、今何を選び、何を学ぶかが
〝その時、その時を生きること〟の意味なんだろう
と思い直すのでした。