いじめ?知らなかった…。
pikarinが小学4年生のある日、帰宅後に何か話をした時のことだった。
何の話をしたのかよく覚えていないのだが、
いきなり私の服をつかみ、お腹を蹴飛ばし、
「ボク、こんなことされたんだよ!」と怒鳴りだした。
母「えっ?誰に?いつ?」と聞くと、(おそらく最近のことかと思って)
P「小学校1年生の時。」と言う。
そんなことがあったのか。思わず涙が出て抱きしめた。
他の子がいじめられるのを見ているのが辛い、とは聞いていたが、
自分がいじめられているのは知らなかった。
初めての不登校の時も、いじめられているとは気がつかなかった。
しかもその時すでに3年も前のことで、
ずいぶん前に転校しているし、担任だった先生も校長先生も退職されている。
今さらこの思いをどうしたらよいのか。
ただ、ただ、辛い思いをしたpikarinの気持ちに寄り添うことしかできない。
もしかして、今現在の学校でもいじめられているのかも?
フラッシュバックか?
少し落ち着きを取り戻したので聞いてみたが、その時は話をしなかった。
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その後も気になって、新しい学年になり、支援級に移籍してから、
なんとなく様子が変な時があるので、聞いてみた。
やはり勘は当たっていた。
この学校は登下校に登校班がないので、一人ひとりバラバラに登校する。
その途中で数人の男子グループと一緒になるらしく、
傘でお尻をつつかれたり、ランドセルを引っ張られたりするらしい。
前回のように興奮した様子はなく、冷静に答えていたし、
「だから違う道から行くんだ。」
と自分なりに回避方法を考えていたので少し安心したが、支援級の先生を通して、男子グループの担任には報告した。
ただ、後になって思えば、これも不登校のトラウマになってしまったのだろう。
pikarinはいつもその時には話をしない。
後から、それもかなり時間が経ってから話す。
話さないままの時もある。
なぜなのだろう?
告げ口したと思われるのがイヤなのか?防衛本能か?
母親に心配させたくないからか?
pikarinに限らず、なかなか口にできないのは、
いじめられる子の心理なのだろう。
周囲が気遣う感覚が必要である。