高額報酬。TV買いました。
先日pikarinがイラついて投げたステンレスボトルが、
運悪くTV画面を直撃し、壊れたことを書きました。
もう15年もTVのない生活だったので、
今さら私たち夫婦はTVの必要はありません。
pikarinのために新しいTVをすぐにでも買おうとする夫と、
少しは反省する時間と我慢を体験させたい私。
いつものことながら、pikarinのことで意見が異なります。
あからさまに対立してしまうと、
敏感に察知してしまうpikarinにとって
両親の仲違い(しかも自分が原因となるとなおさら)は悪影響が出ます。
聞き入れられないとヒートアップしてしまいます。
だからほとんどの場合、私が受け入れることになるわけです。
今回も有無を言わせず、さっさとネットで購入してしまいました。
経済的に余裕があるならともかく、
現在無収入の我が家です。
お金は…?と聞くと、
政府からの新型コロナの特別定額給付金、
pikarinの分を充てればいい、とのこと。
なるほど、そう来たか…。
元々予定のなかった臨時収入だし、
新型コロナで外出が減ったとなれば
余暇の使い方としてのTVと考えれば筋が通ります。
いつもながらうまいところを突く夫らしい説明だな、と思います。
気持ちに余裕のない私は生活費に充てようと思っていたのですが。
そのおかげか
pikarinは元通りTVが見れるようになり、
学校を1日欠席しただけで、再登校できるようになりました。
気持ちも安定しています。
今回の素早い立ち直り、回復力は本当にすごいです!
「TVを買う=学校に行く」という報酬のため…?
私が育った家庭の教育方針は
「〇〇したら△△を買ってあげる」
「△△を買ってあげるから〇〇する」など
物やお金を与えるというのはありませんでした。
また世間一般でも、
悪いことをしたら罰が与えられる、
反省する、我慢するというのは
教育上当然のことと思われます。
一方、特別支援教育でADHDなど落ち着きのない子どもに対して、
報酬の与え方を工夫することでできる支援もあります。
脳内の神経回路に「報酬系」と呼ばれるものがあり、
欲求が満たされると活性化し、
心の動き、行動の動機づけとなるそうです。
(だからといってすぐに高額なものを与えるのを良しとするわけではない)
今回の我が家の対応に賛否はあると思いますが、
pikarinの場合、
罰を与えたとしても、反省、我慢ができるわけでもなく、
悪化も予想されたので
適切な選択だったかもしれません。
年齢と共に報酬も高額に…。
思わぬ出費でした。
厳しく育った私としては、
甘いな~という感覚を完全には拭えませんが、
潜在意識の心のブロックが以前よりは外れたかもしれません。
何はともあれ、
穏やかで平和に過ごせるのはありがたいことです。
なんてことのない日常に、感謝。