yasumin日記~霊的成長への道~

発達障害の息子の子育て こころの成長・気づき・発見 ちょっぴりスピリチュアル

箱庭療法

ずっと昔、学生時代に

ユング理論を背景とした心理療法である

箱庭療法を知った。

 

当時は、

砂箱の中にミニチュアで世界を作っていくという作業が

非常に内向的な暗いイメージがあり

何となく好きになれなかった。

 

近年、アートセラピーを学ぶ中で

絵画を通してだけでなく

箱庭療法を実際に体験する機会があった。

 

学生の時から30年以上も時が経ち、

根暗なイメージは払拭され

子どものような無邪気な心で

楽しみながらできた。

 

pikarinへの絵画を通した内面の自己開放に

行き詰まりを感じてきた頃、

ミニチュアのごっこ遊びが好きなことにヒントを得て

箱庭療法をやってみたらどうかと

思いついた。

 

たまたま見つけた

民間のカウンセリングルームで

体験講座があったので

2年前に親子で参加してみた。

 

予想通りpikarinの反応はよく

楽しかったようだ。

 

その後も継続してみたが

毎回体験講座というわけにはいかず、

費用も掛かるので

7回ほどやって一旦終了した。

 

それ以来しばらく行っていなかった。

 

箱庭療法〟というのは

約50㎝×70㎝くらいの四角い砂箱の中に

ミニチュアのアイテムを入れて

自分の好きなように形作るものである。

 

砂を掘ると水色の底面が出てきて

海、川、池などの水を表すことができる。

砂で陸、丘、山などの起伏を作ることもできる。

 

そこに、ミニチュアの

人物、動物、昆虫、木、花、貝殻、石、

家具や道具、建物、乗り物を入れ

自分の作りたい世界を構築していく。

 

そこには制作者の無意識の世界が表れる、

というものである。

 

夢分析より理解しやすく

自由画よりも立体的でイメージが明快

誰でも簡単にできる

などの利点がある。

 

子どもの場合は

制作することで心の安定を図る目的もある。

 

pikarinの箱庭は7回行った内、6回は〝戦い〟で溢れていた。

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箱の中のいたるところが

泥棒と警察

悪人と善人

火山の噴火や火事、

頭の中がごちゃごちゃ

心の中はいつも葛藤だらけ。

 

そんなpikarinが表現されている…

と思うと苦しくなってきた。

 

いつも自分を守るか、

戦うかするしかない。

苦しくて、余裕なんてない状態なのだろう。

 

途中たった1回だけ、とてもシンプルなものがあった。

その時の心理状態がどのようなものだったのか

前後の出来事をたどってみても

全くよく分からず、

不思議だった。

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先日の児童相談所での話で

箱庭療法の機会が与えられ、

久々に行うことができた。

 

今回は児童相談所ということで

心理士とpikarinのみ。

私は入室できなかった。

 

以前と比べて何か変化があったか気になった。

 

終了後pikarinが戻り、

心理士のスマホに収められた作品の写真を見せてもらった。

 

やはり〝戦い〟は続いている。

(残念ながら写真はいただけなかった)

 

怒りの象徴ともいえる火山、溶岩を中心に配し、

周囲は何体もの恐竜。新ゴジラらしい。

色分けされた軍隊が出動。

救急車に消防車。

人が倒れ、新幹線も脱線。

 

いつになったらpikarinの平安は訪れるのか…。

 

怒り爆発。

作ること、表現することが

心の安定につながるのだから、

表現できただけでも素晴らしい!

 

楽しくできてよかったね、pikarin!