yasumin日記~霊的成長への道~

発達障害の息子の子育て こころの成長・気づき・発見 ちょっぴりスピリチュアル

バイオグラフィーワーク(2)8-14歳~b女子中学校

女子中学校に進学したのは

親の意向だったわけではない。

男の子はどうしても苦手だ、と母に言うと

中学に女子校があることを教えてくれ

受験することになった。

 

本当は横浜の女子校を受験したかったが、

試験科目が国・算・理・社の4教科で

試験日も3日間あり

他校との掛け持ち受験ができず

一発勝負だった。

私には4教科は無理と

志望する前から

選択の幅を自分で狭めてしまっていた

 

母は自分の友人の子が通う東京の学校を勧めた。

その学校が嫌だったわけではなかったが、

自分で「私立中学校案内」の本を隅々まで読み

自分なりの考えで第一志望を選んだ。

偏差値は高く、かなり頑張らないといけなかった。

制服がないのが魅力的だった。

試験日当日の寒くて薄暗い礼拝堂を覚えている。

手がかじかんで鉛筆が持てるか心配だった。

算数の最後7番目の問題が解けず

これができなかったので

〝落ちた〟ことをその時確信した。

 

第二志望は試験日が重ならない3校のうちの一つで

どうでもよかった。

面接試験で「何点取れたと思うか?」と聞かれ、

国・算とも90点と思ったが、

正直に答えることに抵抗を感じ

70点くらいと答えた。

 

結局、第二志望のS女子校か公立中学のどちらかの選択肢となったが、

周囲から全て落ちたと思われるのが嫌で

S女子校を選んだ。

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多くの私立女子校はキリスト教系が多く、

教会の日曜学校に通っていた私には

その醸し出す雰囲気が魅力的に思えた。

S女子校は宗教とは無関係だった。

校風は右寄りな国粋主義的な雰囲気さえ感じられた。

校則も厳しく、自由がなく好きになれなかった。

セーラー服に憧れる人は多いが

私はブレザースーツがよかったので

制服も嫌いだった。

学力も大したことはなく

バカにしていた。

でも自分より頭のよい人はどこにでもいるもので

「だったら常に学年の一割に入りなさい。」

と父から目標を与えられ、それを目指した。

後には5%に入り、いくつもの賞を取ることになった。

 

そんなにS女子校が嫌ならやめた方がいいか、と考えたが

途中から地元公立中学に転校するのは

ますます他者からどう思われるか気掛かりだった

高校から公立を受験するとしても

中高一貫教育にあってはカリキュラムが違うので

すでに自分の実力では太刀打ちできないとわかっていた。

ひたすら我慢の日々だった。

高額の教育費を負担してくれていた両親には

本当に申し訳なかった。

 

この頃唯一楽しかったのは歴史の勉強だった。

現存する資料が少ない時代にさかのぼるほど

想像が掻き立てられ

古代ロマンに思いを馳せた。

少女漫画の影響もあったと思う。

 

 

小学校時代、妹と友達姉妹4人で

教会の日曜学校に通っていた。

受験で勉強が忙しくなると次第に遠のいた。

もともとは母からの勧めだった。

楽しくて通っていたわけではなく、

帰りに本屋さんに立ち寄って

漫画の立ち読みをするのが楽しみだった。

キリスト教の教えは理想的過ぎて

堅苦しく、窮屈に感じた。

こんな〝善人〟にはなれない、と思った。

多くの人が今も「クリスチャン=善い行いをする人」

というイメージを抱いていると思う。

 

日本の歴史に興味を持つにつれ

キリスト教よりも仏教に関心が移り、

創造主は一人だから、その一人さえ信じることができれば

どの宗教も同じだと思っていた。