yasumin日記~霊的成長への道~

発達障害の息子の子育て こころの成長・気づき・発見 ちょっぴりスピリチュアル

入学式の朝

3月は劇的成長がみられ調子のよかったpikarin。

4月からは特別支援学校高等部に無事入学。

今までで初めてホッとできたひと時。

このまま続いてくれることを願いつつ迎えた入学式の朝。

 

やられた~。

 

朝は順調に起きてきたのだが、制服に着替え…。

P:「ママ!なんでズボン直してないの!」

いきなり怒鳴り声。

制服は事前に試着し確認してあったが、

中学のは背が伸びてツンツルテン、

今回のは採寸して背が伸びることを加味して若干大きめ。

といっても直すほどでもなかったのでそのままでいいことにしたはずだったが。

気ごごちに違和感を感じたのか苛立ったらしい。

 

それでは怒りが治まらず、洗面所で自分の髪の毛を切り出した。

(肝心な時にイラつくと髪の毛を切り出すことが過去にも何度かある。)

洗濯機の上や床に髪の毛が散らばっている。

それを片付けようとしていたところ、

いきなり洗面台のシャワーヘッドを延ばしてきて水をかけられた。

 

予想もしていなかった久々の出来事に

驚くやら、時間が気になるやら、pikarinの怒りをどう治めるやら…。

長年の修練の賜物で、怒りの感情もなく現実を客観視できわりと冷静にいられた。

入学式用のスーツに着替えていなかったのは幸いだった。

なんとなく出かける寸前に着替えた方がよい気がしていたのだ。

 

こんな時はそっとしておいた方がよいのだが

なぜか私の行く手を妨げ執拗にまとわりついてくる。

何とか遅れずに入学式に行くことができたのだが

この日は一日中機嫌が悪かった。

 

ズボンの裾を直していなかったことがそんなにいけなかったのだろうか…。

翌日からは気にしていない様子。

ここで再びその話題に触れると蒸し返すので、そのままに。

 

後から思えば、きっかけは何でもよかったのかもしれない。

初めてのことばかり。

新しい制服、自分でネクタイを結ぶ。

体操着や作業着も決められたもの。

支援級からの外部の生徒が半数近く入りクラスの数も人数も増える。

担任をはじめ高等部の先生がどんな感じなのか。

同じ敷地内とはいえ校舎も変わる。

バスと電車の一人通学も始まる。

放課後等デイサービスも自分で行く。

連絡用にスマホも持参。

大きなリュックに加え、貴重品を入れたミニバッグ、定期券も首から下げて。

 

緊張感が表に現れないpikarinなので

まったく心配していなかったのだが、

緊張感でいっぱいだったんだろうな。

それをわかって欲しかったんだろうな。

 

入学式に遅れてきた親子が何組かあった。

きっと我が家同様トラブルがあったのだろうと想像する。

新型コロナのためわずか30分程の式だったが

落ち着かない様子の子どもは多かった。

立ち歩いてしまう子、校歌に合わせて動き出す子。

付き添いの先生も初対面だからなおのこと。

他の子どもたちを見ると理解できることも多いと改めて思った。

 

フリースクールで一緒だったママ友から最近聞いた話。

「入学式や卒業式だと寝ちゃうんだよね。」

「学校説明会や体験授業の時なんか、一番前の席に座るんだけど

始まると寝ちゃうの。困っちゃうんだよね。」

どうも真面目だから気持ちは前に座って頑張りたいと思うらしいのだが、

いざ始まると緊張感に耐えられなくなり

寝ることで感じないようにする防衛反応のようだ。

でも周りはそうは理解しない。

図太い神経。

態度が大きい。

失礼な。

大胆不敵。

等々…

発達障害の子どもたちを見ていると

当たり前のことが当たり前でなく、

いろいろな感じ方、反応があるものだなと思う。

 

すべてには理由がある。

それがどこからくるのか理解したいし、

つまづき、不適応が少しでもうまくいくように心がけたい。