入学面談、朝の出来事。
もう10年も前のことだが、
pikarinをシュタイナー学園に入学させるつもりで
入学面談を受けた日のことだった。
十分に余裕を持って準備しておかないと
突然何が起こるかわからないpikarinのことだから…
と用心していた。
その日は朝から雨で嫌な予感がした。
傘やなんやと、余計気づかれしそうだった。
朝食を終え、
私も自分の準備をしていて目を離したすきのこと。
何やら頭をかがめて工作用のミニハサミで切っている。
自分の髪の毛をジョキジョキ…。
私が見た時はもう手遅れだった。
エヘッと笑いながらpikarinは嬉しそうだった。
私の方は冷や汗もの。
だが、ここで怒ることは厳禁!
私の一言でパニックが起こり
面談が受けられなくなる可能性大である。
何とか感情を抑えて、
現実に対処するのみ。
このままの髪型では面談は受けれない。
少しでもおかしく見えない程度に体裁を整えねば…。
時間もない。
とりあえず、おとなしく髪を切らせてもらえ、
どうにか見れる程度になった。
何しろパニックにならなくてよかった…。
pikarinはここぞという時に何かやらかしてくれる。
どんな心境から切ることになったのだろう…。
(自分なりにカッコよくしてみようと思ったのか、
びっくりさせたかっただけなのか、今も謎である。)
たかだか全長10㎝の子供用工作ハサミも侮れないものだ。
面談の帰りに早速ホームセンターに寄り、バリカンを購入。
帰宅してから、再びバリカンで整え直す。
初めてバリカンという物を使ったのだった。
今もこのバリカン、ママ床屋さんで活躍中。