yasumin日記~霊的成長への道~

発達障害の息子の子育て こころの成長・気づき・発見 ちょっぴりスピリチュアル

バイオグラフィーワーク(3)15-21歳 c友だち

私は自分に対する劣等感からか

自分の理想的な人と友達になろうとした。

多くは美しい人、頭のよい人、個性的な人だった。

〝朱に交われば赤くなる〟というように

友達になることで、そのような人と同じになることを目指した。

親友のような近い関係になることは難しかったが

それなりに目標は達成してきたと思う。

f:id:hoshinopikarin:20200905173406j:plain

女子校なのでカップルになることはなかったが

仲良しグループはいくつも出来上がっていた。

私はなかなかグループに属することができなかった。

形式上入ることはできたし、独りぼっちということもなかったが

興味が違うのかいつも一緒にいて楽しいグループはなかったように思う。

アイドルやTVの話題のグループ

先生のファングループ

漫画やアニメのグループ

がり勉グループ

ニューミュージック派音楽グループ

洋楽派グループ

ラジオ番組派グループ

先輩憧れ派グループ

……………。

どこかに属してみたいのだが

どこもピンとくるものがなかった。

それでも親しい友人は2~3人いて

歴史や星、神話などの話をしていた。

 

気になる友達に美しく、頭がよく、個性的な

私の3条件を満たした人がいた。

堅苦しいS女子校には珍しい存在である。

彼女とはそれなりの距離を保ちつつ

近すぎず遠からずの不思議な関係だった。

彼女は先生に対しても物おじせず自分の意見を述べるカッコいい人だった。

彼女もグループに属さないタイプだった。

私は一見普通で協調性があり抜きん出たタイプではなかったし

面白くもなかったと思うのだが、

彼女はなぜか私に興味を示し

彼女に認められたようで嬉しかった。

出席番号が並んでいたので

テストの時は席が前後になった。

答案を返却されると彼女はくるっと後ろを向き、

勝手に私の答案用紙を見て点数を確認して返すのだった。

その失礼な態度にひどく腹が立ったが

チェックした後無言で自分の答案も見せてくれるので

許すことにした。

時々勉強も聞き合った。

互いにライバルと思っていたのだろうか。

 

大学は美術大学だったので個性的な人の集まりだった。

今までの女子校とは別世界だった。

おまけに運よく現役合格してしまったから

数年しか年が離れていないのに

まわりはとても大人に見えた。

その中でもやはり美しい人、頭のよい人をチェックしていた。

華やかな人が多く、私はその中に紛れ込んでいるのが心地よかった。

男子学生はどう付き合ってよいのかわからなかった。

突飛な格好で、髭を生やし、おじさんみたいだったり…。

大学では憧れはあっても好きな人がいたわけではなかったが

なぜか好きでもない複数の人から好意を持たれた。

それまで6年間男子と接点がなかったので

それにどう応えてよいのか戸惑った。

同い年で私立女子校出身のお嬢様タイプの美人の親友に

相談したりしていた。

彼女は煙草も吸うし、BFのバイクの後ろに乗ったり、

容姿、しぐさが魅惑的でカッコよかった。

ただ、この頃すでに私の絵の指導者であった7歳年上の彼が堅くガードしていたので

周りの男子学生との接点は学校内に限られた。

守られて安心のような、自由がないような複雑な心境だった。